Arabicabeans’s diary

認知症の母とMCIの父の介護記録

ローソンコーヒーと団子

「遠距離介護、大変ね。」とよく言われる。確かにスープの冷めない距離にいてくれたら、どんなに助かったことかと思う。

両親に、何度も私の家の近くに引っ越すことを提案したが、そこから動こうとはしない。

 

仕方なく、こちらが向こうに合わせる形で、両親のもとへ通うことになる。

ちょうど、先日、叔母夫婦も、「この田舎で年寄りだけで暮らすのは無理だ。何かあったら子供に迷惑をかける。」と言って、娘のいる遠方に引っ越して行った。

それにくらべて、うちの両親は娘にこんな苦労をさせて、どう思っているんだろう?と、恨みたい気持ちにもなった。

 

しかし、両親宅で炊事、洗濯、掃除、母のデイサービスの用意など、すべてやり終え、駅まで向かうときの爽快さがたまらない。ひと仕事やり終えた清々しい気分と、どんよりした老人臭漂う家から逃げ出せたような開放感。

 

次の日に何かが起こり、3時間かけて、また両親宅に向かわなければならないという不安は常に心のどこかにあるが、少なくとも、家に帰る電車の中では、彼らのことを考えず、気分を切り替えられる。

 

これが、家が近かったら、近い分、毎日様子を見に行かなければならないという義務感さえ感じ、それはそれで、大変なんだろうと思う。

私は、両親宅から帰るこの途中の3時間がとても楽しみでさえある。介護から、開放された束の間の時間。

 

特に、楽しみなのは乗り継ぎ途中にある、手作りの団子屋さんで、好きな団子を買って、それをローソンのイートインで、深煎りコーヒーを飲みながら食べること。(持ち込み、すみません。)

 

最初は、ストレス解消で多少高くても、もうちょっとリッチなカフェでお茶をしたこともあったが、結局、私にはこの二つがベストマッチなのである。

苦味がなくさっぱりとして、何故か団子によく合う。と私には思える。もちろん、コーヒーの好みは人それぞれなので、もっと酸味のあるものをお好みの方もいるかもしれない。

 

とりあえず、今の私の介護のストレス解消は、団子とローソンのコーヒーだ。

今回はみたらしにするか、甘だんご、はたまた、まだ食べたことのない紫芋あんにするか?など、行く前から妄想が止まらない。

 

みなさんは、どのように介護のストレス解消をしていらっしゃるでしょうか?